参照:Tactics
スケート系ウィールのベアリング洗浄とクリーニング
「ウィールの滑走感(回転)が少し鈍くなってきたかな?」と感じた時や、また、そうなる前に定期的にベアリングのクリーニングをしましょう。
少しの手間はかかりますが、そんなに大変な作業ではありません。
ベアリングのさび止め効果や長持ちさせる効果がありますし、摩擦の少ない滑らかな滑走感が復活します。
例えば、滑る事が出来ない雨の日などにクリーニングをしておいて、晴れの日の楽しい滑走に備えましょう。
ベアリング洗浄クリーニングの順番や手順とやり方
ベアリングクリーニングの順番です。
①フレームからウィールを外す
②ウィールからベアリングを外す
③ベアリングのシールドを外す
(外せない仕様のものは外さない)
④ベアリング内部洗浄とシールドクリーニング
⑤水切り後ドライ乾燥
⑥オイル注入
⑦ベアリングにシールドを嵌める
※フレームからウィールの外し方やベアリングの外し方は下記リンク先記事をご参考下さい。
【補足】インラインフィギュアスケートのウィール構成とブレード付け替え
①フレームからウィールを外す
T字型ハンドツール2本を使用して、ウィールボルトの外ネジを外します。
ウィールボルトを引き抜き、ウィールをフレームから外します。
②ウィールからベアリングを外す
T字型ハンドツールの持ち手側の端を使って、まず、片方のベアリングを
押し出すようにして外します。
そのあと、もう片方のベアリングを外します。
③ベアリングのシールドを外す(外せない仕様のものは外さない)
ベアリングのシールドを外します。
金属メタル製のベアリングの中には、シールドが固定されていて
外せないものもあります。
また、シールドの周囲をC字型の細い針金で固定してあるタイプのものがあります。その場合は、先ず、C字型の針金を先に外したあとに、シールドを外します。
金属製メタルシールドは、精密ドライバーのマイナスやヘアピンなどを使って取り外すことができますが、損傷などがないよう慎重に注意して行いましょう。
またケガに注意しましょう。
ラバータイプのシールドはヘアピンなどで比較的に簡単に取り外しが可能です。
④ベアリング内部洗浄
一番手軽で簡単な洗浄は、スリーナースプレーを吹き付けることで洗浄します。ノズルタイプのスプレーなどでベアリング内部の汚れを取り除きます。
もうひとつは、フタが出来る透明容器内の洗浄液にベアリングを浸してフタをし、軽くシェークして洗浄します。
汚れが沈殿しますので、容器内でベアリングが底から浮かせた状態が理想ではあります。ザル形式を活用したり、フタから吊り下げたりなど、液中のゴミや汚れが再度ベアリング内に入らないようにできると尚理想的です。
洗浄液として、灯油 (ZIPPO オイル・ 高純度のアルコール・アセトンでも可)を使用します。
シールドはベアリングとは別にして、洗浄スプレーや洗浄液を使ってベアリングとは別途でクリーニングしましょう。
シールドが外せないタイプのベアリングの場合は、外さない状態で洗浄ノズルスプレーではなく、洗浄液での浸し洗いで洗浄しましょう。
⑤水切り後ドライ乾燥
ベアリングとシールドをペーパータオルなどで拭き取ったあと、ドライヤーなどを使ってドライ乾燥させます。
⑥オイル注入
ベアリングオイルをほんの少しだけ、ボール付近に注入します。
1滴、2滴ほどでOKです。
市販されているさび止めスプレーなどでの代用はおすすめしません。
ベアリングの寿命を縮めることになります。
ベアリング専用のオイルを使用しましょう。
⑦ベアリングにシールドを嵌める
シールドを手で嵌め込みます。
C字型ワイヤーで留めるタイプは、シールドを嵌めたあとに、周囲にワイヤーを入れ込み嵌めて固定をします。
あとは、ベアリングをウィールに嵌めて、ウィールボルトでウィールをフレームに取り付けたら完了です。
【参考:YouTube動画①(benefitskate2さん)】
ベアリングの種類説明からシールド外しまで(動画②へつづく)
下記画像クリックで当該YouTube動画を表示
【参考:YouTube動画②(benefitskate2さん)】
シールドを外したベアリングを容器内洗浄液に浸して洗浄。
ドライ乾燥から(グリス入れ)シールド嵌めまで。
(動画途中、興味深々で覗きに来たかわいいワンちゃんも登場します!)
下記画像クリックで当該YouTube動画を表示
ベアリングの保管
ベアリングを長期間保管する時は、ベアリングをクリーニングし、さび止め紙などで包装して、湿度65%以下、温度20℃前後で、床面より30cm以上離した棚に保管することをおすすめします。
床面から少し上げることによりホコリなどから守る事ができます。
また、直射日光の当たる場所や冷たい壁と接する場所は避けましょう。