インラインフィギュアスケート用の靴とフレーム
インラインフィギュアスケートの靴は、アイスフィギュアと同様にフィギュアスケート用の靴を使用します。
靴の内側にクッション材が内装されていて、ヒールが高めのものが良いでしょう。
■スケート靴
前置きとして、先ずフレーム(ブレード)の重さについてです。
アイス用ブレードとインライン用フレームの重さの比較ですが、同サイズ程度の物どうし間では、アイス用ブレードよりもインラインフレームの方が重量は重めです。従って、インラインフィギュア用のスケート靴は重量が軽めの靴の方が適しています。
インラインフィギュアフレームの中でのいくつかには、靴底面において、フレームを取り付けるためのネジ穴の位置配置を、アイスブレードのネジ穴位置とずらせてあるものがあります。そのため、同一のスケート靴に、アイスフィギュアブレードとインラインフィギュアフレームの付け換えが可能で、氷上と陸上での使い分けに応じて、一つのスケート靴で兼用することが可能です。
靴のサイズについては、足にジャストサイズの靴よりは、少しゆとりのあるサイズの靴を使用して、厚手のソックスやソックスの重ね履きなどで調節すると、クッション性が増し、靴擦れ防止にもなります。
■フレーム(ブレード)
アイスフィギュアのブレードに相当するものが、インラインフィギュアのフレームです。
アイスフィギュアブレードには、緩やかなカーブ(ロッカーカーブ)がつけられていますが、同様に、インラインフレームにも、ウィールに沿って(ウィールの取り付け位置の僅かな高低差に沿って)緩やかなカーブがつけられています。
このロッカーカーブがある事によって、フィギュアスケーティングに必要な大きいカーブや小さいカーブを滑走することができます。
前進滑走の際には主に後方の2輪を使用し、バック滑走の際には主に前方の2輪を使用し滑走します。
フレームの高さは、アイスフィギュアブレードよりも少し高めです。
高さはウィールの大きさ(半径)にも関係し、小さめのウィールでは少し低くなります。
ウィールが小さい程、比例して、滑走面の細かいデコボコによって足に受ける衝撃が大きくなります。
ウィールが大きい程、少々デコボコした滑走面でも、足に受ける衝撃が弱く、滑らかに滑走することができます。
アイスブレードのつま先のトウピックに相当するのは、インラインフレームではトウストップとして、アイスブレードと同様につま先部分に装着されています。
トウストップはラバー系素材で出来ており、ネジ芯棒が付いていますので、トウストップを回転させて、下へ下げ出す長さを調節後、別ネジを締めて固定することで、ブレーキストップの掛かり具合(下げ出す長さ)を好みの程度に調節設定することができます。
トウストップの出し過ぎは、滑走中にトウを利用した際、外れてしまう原因になりますので、しっかりと固定されるよう、最低限、ある程度は回し入れておきましょう。
フレームには、靴に取り付けるためのネジ穴が全部で11箇所あります。
(前寄部分に6箇所・踵部分に5箇所)
インラインフレームの種類の中には、ネジ穴の位置について、アイスブレード用のネジ穴と配置をずらせてあるものがあります。
※ウィールやトウストップは、取り付け取り外しの脱着が可能です。
インラインフィギュアフレームは国内製のものはなく(未確認)、殆どが外国製になりますが、海外から直接通販購入する場合、送料以外に、関税、通関手数料、消費税などの別途諸費が発生する事があります。
■ウィール(Wheel/車輪/ホイール)
ウィールには、滑走面に応じた種類があり、滑走面や目的に応じて使い分けます。
ウィールサイズは子供用から大人用まであります。
フレームの大きさに適合するサイズのウィールを取り付けます。
※多くのウィールはポリウレタン素材で出来ています。屋外用は屋内用よりも硬質に作られています。
■お手入れ
滑走後は、トウストップやウィールに付着したホコリや汚れなどを拭き取っておきましょう。
使用回数と共に、ウィールやフレーム、靴底にも汚れが溜まってきたら、一旦ウィールを外して、フレーム本体や靴底、ウィール、ベアリングの汚れをを綺麗に拭き取り、ウィールを取り付けた状態に戻して保管しましょう。
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